【べらぼう】染谷将太“歌麿”と藤間爽子“きよ”の抱擁シーンより気になった「足のできもの」と「次回予告」と「白髪のあの人」
9月28日放送のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第37話「地獄に京伝」で意外なシーンが注目されている。
そのシーンとは、開始から11分ほど経った、歌麿(染谷将太)が妻のきよ(藤間爽子)を抱きしめた後、きよのくるぶしの“できもの”がアップになったシーンのことだ。
お笑いコンビ・U字工事の益子卓郎演じる栃木の豪商・釜屋伊兵衛から肉筆画を依頼されて大喜びだった歌麿が、その喜びをきよに伝えるシーンだったのだが、次週第38話の予告で歌麿は、布団に横たわるきよに寄り添い「いかねえで、おきよさん」と呼びかけていたから、「きよは足のできものをきっかけに命を落とすのでは?」と推測する声がネット上には相次いでいるのだ。
ここからは個人的な推測だが、歌麿は愛する妻・きよが亡くなったことで描く気が失せ、一度は筆を折るのではないだろうか。
しかし、「ふんどし」こと松平定信(井上祐貴)が掲げて進める「倹約・正直・勤勉」をエンタメ化したべらぼうにおもしろい本「心学早染艸」を北尾政寅=山東京伝(古川雄大)が書いたことで蔦重(横浜流星)が“闇落ち”。蔦重は「おもしろい本を世に出す」ことをしていたはずなのに、「本を出すこと=ふんどしに抗うこと」になってしまっている。
そんな蔦重を見かねた「てい」(橋本愛)が歌麿に連絡。筆を折っていた歌麿が蔦重のために再び筆を手にして謎多き絵師・東洲斎写楽となり、蔦重のピンチを救うのではないかと思うのだ。
歌麿は愛する人を思う気持ちがパワーになり絵を描く人だと思うから、愛する蔦重のピンチを救わずにはいられないと思うし、謎多き絵師として写楽を世に出すことこそ、「出版プロデューサー・蔦重」の腕の見せ所ではないだろうか。
第38話の予告には、9月18日放送の第19話「鱗の置き土産」で退場した「鱗の旦那」こと片岡愛之助演じる鱗形屋孫兵衛が、白髪になって映っていた。今後は、くっきー演じる「葛飾北斎」、津田健次郎演じる「曲亭馬琴(滝沢馬琴)」、井上芳演じる「十返舎一九」の登場も控えている。
残る3カ月の展開が楽しみだ。
(森山いま)
