子どもの自立心を育み行動を促すために有効な“時間管理術”
朝の支度や遊びの切り替えどきに「早くしなさい!」と口にして、親子ともにイライラしてしまう……そんな経験はありませんか?
子どもが時間を意識して自ら支度を整えるようになるには、時間を“見える化”するためのちょっとした工夫が有効です。時間を「自分のこと」として捉え、能動的に行動できるように背中を押すアイデアを紹介していきましょう。
リビングに設置している大人用の時計も、工夫次第で子どもが意識しやすくなります。おやつの3時には大好きなキャラクターのシール、朝の支度を終える時間にはお出かけシールなど、「このシールの時間までに/その時間になったら」このアクションを起こすということが分かるように印を付けてあげることで、子ども自身が確認できる時計に変えることができますよ。
着替えや歯磨きなど、ダラダラとやらずに数分以内にパッと終わらせたい支度には、砂時計が便利です。「よーい、スタート!」と自分で砂時計をひっくり返し、すべての砂が落ちるまでの間に支度を終えられるかどうかの勝負を楽しめるようになると、主体的に準備ができるようになります。
ある程度まとまった時間の中ですべきことを終えたいときに便利なのが、残り時間を色や面積で可視化してくれるタイマー時計です。「朝ごはんと着替えと歯磨きを20分以内に終わらせる」「宿題を30分以内に終わらせる」など、目標を決めてタイマーをかけ、残り時間がなくなるまでの間に終えられるよう意識させることができます。
「早くしなさい」「まだ終わっていないの?」では、なかなか1人でできるようにならないのが時間管理。自分でこまめに時間を確認して調節できるようになると、声をかけてもらわなくても自分の力で支度を終えられるようになります。時間を見える化する工夫で、時間管理を楽しく学ばせてあげてくださいね。
(Nao Kiyota)
