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2025/10/20 07:15

私をガン罹患の絶望から救った「バイアス・マジック」【元NHKアナ・中村克洋「人生を動かす“顔”パワー」講座/顔のサイエンス⑦】

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2025/10/20 07:15

 これまで50回以上にわたる連載の中でお伝えしてきたように、“晴顔”が幸せな人生をもたらすのなら「晴顔で生きていけばいい」わけですよね。しかも、晴顔の中でも最もパワフルな“えがお”という切り札、これを使えばいい。「とりあえず笑う」、これです。“作り笑顔”OK。無理してでも笑いましょう。何が何でも笑いましょう。…でも、人生、いつも笑顔ですごせるとは限りません。世の中そんなに甘いものではないと思います。不幸のどん底で笑顔ができるはずがない。

 たとえば、私が報道リポーターとして見てきた様々な悲劇の現場。飛行機事故、ビル火災、土砂災害や水害、大地震、津波、火山噴火、炭鉱事故など。そこでの人々は最悪の不幸の局面に立たされているし、死に直面しています。…これは、いかに何でも笑えません。「無理してでも笑いましょう」と言ったって、それこそ無理。実際、「ひどく落ち込んでいる時、無理やり笑顔を作ると、ますます落ち込む」という研究結果も報告されています。「いつも笑顔でいれば人生バラ色」という、よく言われている安易な笑顔万能主義は間違いであるばかりか、かえって不幸を増幅する危険なものだったのです。

 じゃあ、いったいどうすればいいのでしょうか?笑顔ができなくなった時の私たちに、立ち直る手段は残されているのでしょうか?実は、最悪の状況でも“雨顔”を晴顔に変え、幸せを実現させる方法があります。私はこれを「バイアス・マジック」と呼んでいます。やり方は「バイアス(思い込み)という色メガネの色を変える」のです。不幸に対する思い込みを雨色から晴色に変えるのです。そして、そのキーワードは“チャレンジ”です。
 
 すでにお話ししたように晴顔は、病気の最高の予防薬、治療薬なのですが、その肝心の晴顔ができない場合もあります。私にも、とても晴顔などできないほどの挫折や不幸がありました。その中でも最悪だったのは、やはり「病気」でした。60代半ばのことですが、ガンの宣告を受けたのです。ショックでした。晴顔どころではありません。死を前にして、途方に暮れ、まさに雨顔の日々でした。その雨顔を晴顔に変えたのが、「バイアス・マジック」だったのです。

「ガンになったという事実」は変えられません。しかし、病気という事実に対する自分の考え方(バイアス)を変えることはできます。病気というものは、必ず「治療」という行為と直結しているものです。だから、病気という不幸を、“治療というチャレンジ”として捉え直す。“負けてたまるか”という“チャレンジ”として、みずからの“闘争本能”に訴えかけるのです。そうすると“チャレンジ顔”としての晴顔が復活。あとはこれまで科学的な理由とともにお伝えしてきたとおり“晴顔による開運原理”が働き始める。これが、「バイアス・マジック」です。私はこれで救われました。チャレンジ顔という晴顔で治療に臨み、元気を取り戻したのです。

 チャレンジ顔こそ最もパワフルな晴顔と言ってもいいでしょう。だって、生存本能に直接訴えかけ、まさに命がけで逆境から脱出するのですから。チャレンジというバイアス・マジックは、人生の不幸を乗り切る格好の生存アイテムとして、イチオシでおススメします。

●プロフィール
なかむら・かつひろ1951年山口県岩国市生まれ。早稲田大学卒業後にNHK入局。「サンデースポーツ」「歴史誕生」「報道」「オリンピック」等のキャスターを務め、1996年から「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)ほか、テレビ東京などでワイドショーを担当。日本作家クラブ会員。著書に「生き方はスポーツマインド」(角川書店)、「山田久志 優しさの配球、強さの制球」(海拓舎)、「逆境をチャンスにする発想と技術」(プレジデント社)、「言葉力による逆発想のススメ」(大学研究双書)などがある。講演 「“顔”とアナウンサー」「アナウンサーのストップ・ウォッチ“歴史館”」「ウィンウィン“説得術”」

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