ダウンタウンの新配信サービス、月額1100円は“千鳥のため”の「苦肉の策」か 元テレ東局員が分析
「ダウンタウン」(松本人志、浜田雅功)によるネット配信サービス「DOWNTOWN+(ダウンタウンプラス)」が11月1日にスタートする。
同サービスは「ダウンタウン」「松本人志」「浜田雅功」の3つのカテゴリーに分かれており、過去の出演番組も一部配信されるという。料金は月額1100円、年額1万1000円(税込、以下同)と発表された。
他の配信サービスと比べると、「Hulu」(月額1026円)、「Netflix」(月額890=広告つきスタンダード)よりもやや高めの設定だ。ファンには嬉しい一方で、「ダウンタウン単体の配信」であることを考えると、価格に対する評価が分かれそうだ。
元テレビ東京局員で、現在は合同会社ストーリーマネージメントを設立し、企業のPR支援を行う下矢一良氏が、自身のYouTubeチャンネル「下矢一良の正直メディア」を更新(10月20日付)。今回の料金設定について「苦肉の策」と分析している。
「戦略的に高い値段をつけたかどうかというと、違うような気がする。運営側の立場になって推測すると、(明石家)さんまさんの発言で、後に『千鳥チャンネル』やいろいろできるという話が出ましたよね。ダウンタウンはトップ。弟分の千鳥、後輩のかまいたちのチャンネルが(できた時)ダウンタウンより値段が上というわけにはいかないでしょう。苦肉の策の1100円だと思います」
では「DOWNTOWN+」に勝算はあるのか。下谷氏がこう続ける。
「お笑い番組に毎月1100円のお金を払う人がどれだけいるのか。本格的にお金をいただくコンテンツにトライして、どれだけの加入者数が得られるのかは相当なチャレンジだと思いますね。天下のダウンタウンなんで、10万人くらいいかないと格好つかないでしょう」
ダウンタウンといえば、人気絶頂期の1994年に入場料1万円のライブ「寸止め海峡(仮題)」を開催して話題を集めた。翌1995年には、芸能人長者番付で松本が1位、浜田が2位を飾った。
それから30年、お笑い界の頂点に君臨し続けた彼らの威光は、サブスク時代でも通用するのか注目される。
(所ひで/YouTubeライター)
