田原総一朗氏“舌禍騒動”で「激論!クロスファイア」が打ち切りに…「スピード処分」のウラ事情
ジャーナリスト・田原総一朗による暴言が大騒動に発展している。発端となったのは、10月19日に放送された田原氏が司会を務める「激論!クロスファイア」(BS朝日)の番組内。高市早苗総理が誕生する2日前に放送された同番組では、高市氏が掲げる政策について議論。ゲストとして、自民党の片山さつき氏、社民党の福島瑞穂氏、立憲民主党の辻元清美氏が出演した。
問題の発言が飛び出したのは、選択的夫婦別姓に関し、高市氏の方針を批判的に語った辻元氏の発言の直後。田原氏は「大反対すればいいんだよ」「あんな奴は死んでしまえと言えばいい」と言い放ったのだ。
この発言を受けてSNSでは田原氏への批判が殺到。10月24日には同番組公式サイトに謝罪文が掲載され、「田原氏の発言は政治討論番組としてのモラルを逸脱していると判断し、当該放送回をもって番組を終了することを決定いたしました」と打ち切りが発表されたのだった。
田原氏による舌禍騒動について、テレビ関係者は「軽い冗談のつもりだったのでは」と指摘する。さらに続けて、
「同じく司会を務める『朝まで生テレビ!』でも暴言は日常茶飯事。昭和の時代のノリでいままで続けてきたことで、感覚が麻痺していたことは間違いないでしょう。一昨年の『朝生』では国民民主党の玉木雄一郎氏が話している最中に『うるさい!黙れ!』と激昂し、田原さんはSNSで謝罪する事態となった。昨年7月に出演したABEMAプライムでも田原さんは実業家の西村博之氏に『バカヤロー!』と暴言を吐いています」
もっとも、今回の「激論!クロスファイア」の「スピード処分」には、内部事情も透けて見えるという。
「ずっと視聴率が苦戦していて局側も“やめ時”を見計らっていたんです。ただ、伝説的なジャーナリストである田原氏の番組をそう簡単に打ち切りにするわけにはいかなかった。番組を終了する大義名分ができたことで、異論も出ずに打ち切りに至ったのでしょう」(前出・テレビ関係者)
わずか5日のスピード打ち切りであった。
(塚原真弓)
