さだまさし コンサート聴衆に「歌はCDで聴いて」の“お馴染み発言”は「最前列の女性」の一言がキッカケだった!
シンガーソングライター・さだまさしがラジオ番組「アッコのいいかげんに1000回」(ニッポン放送)に出演し、自身の“売り”としてトークを前面に出すようになったキッカケを明かしているが、なかなかに興味深いイキサツで…。
さる10月25日放送でのことだが、さだといえば、コンサートでトークに割り当てられる時間が長い。そんなことから同番組アシスタントのフリーアナ・垣花正から「さださんのトーク、時々『私の歌を聴きたくて(コンサートに)いらっしゃってる方はCDを聴いてください』っておっしゃいますよね?」と“まさかの発言”がお馴染みになっていることを指摘された。これにさだは「違う違う。それはキッカケがあるんですよ」と返し、過去のある出来事について語り始めた。
「僕が『これから3曲続けて歌いますね』って曲のタイトルを言って、『じゃあ歌いますね』ってイントロが始まった瞬間に最前列の女性が立って、通路を去っていくわけ」と、まさにこれから“本領発揮”というタイミングで席を離れる女性がいたという。
さだは「イントロで止めたの。『止めて』って言って。『すいません。あの、これから歌うんですけど、お手洗いですか?』って聞いたら、その人が『歌はCDで聴きますから』って言って、トイレ行ったんです」と振り返り、女性の目的は歌ではなかったようだ。
「あぁ、この人はトークを聞きに来ていたんだと、それなりに納得をして。3曲終わったら戻ってきたので、『おかえり』って。『お好みのトークやりますね』って言って、トークをやって」と笑いながら当時のやり取りを再現。番組パーソナリティーでさだと同じ歌手の和田アキ子はこれに「マジ!?」「私ならイヤですけどね…」と反応したが、さだは「いいじゃないですか。CD売れるんですから」と返していた。
「もはや“ほぼトーク”のさだのコンサートはトレードマークのようになっていますが、それを成立させるだけの話術に秀でているとして、彼のライブなどに頻繁に参加するファンの間ではとても好評です。SNSにも、さだのコンサートの感想を綴った投稿として、『さださんのライブ、トークパートだけで30分あります』『歌はもちろんだけど、トークがまじでうますぎた。パートの半分くらいはトークショーだった。そしてめちゃ面白い』『歌わなくても感動されるのはさだまさしぐらい』などいった内容の反応があります。また、活動51周年を迎えた昨年5月にはステージトークだけを収録した3枚組CDボックス『歌ってはいけないCD〜さだばなし 迷作集 令和六年版〜』を発売。ここに歌は1曲たりとも含まれておらず、過去には18枚組の限定セットでトークのみのCDをリリースしたこともあるほどです。“噺家顔負け”と評価されるさだですが、そうした方向性を見出す発端となったのは、1人の女性ファンとのやり取りだったようですね」(テレビ誌ライター)
今やトーク専用のボックスすら発売されている以上、しまいには「歌もトークもCDで聴きますから…」と、さだに“第三の武器”を求めるかのようなファンも現れ始めたりして…?
(木村慎吾)
