子どもの成長のために!脳と神経に刺激を促すために取り入れたい「トリプルアクション」
気付けばスマホやテレビなどで“受動的な情報”に触れる時間ばかりの子どもになっていませんか? 今回は、忙しい日々の中で手先の器用さや空間認識能力、そして集中力や思考力の土台を育む時間を作るための3つのコツをご紹介!
子どもの健やかな発達には、自ら五感を使って「目(見る)」と「手(触る・操作する)」を連動させ、「頭(考える)」といった能動的な「トリプルアクション」の遊び時間が必要です。そのためにはどうするか、詳しくみていきましょう。
子どもと一緒に遊ぶときには、ただ遊ぶだけでなく「どうすれば成功するか」を考えさせる要素を加えましょう。
例えば、積み木遊びなら「同じ色だけでどこまで高く積める?」、ボール遊びなら「壁に何回当てられるか数えながらキャッチする」といったルールを追加するのです。子どもは目標を達成するために目測しつつ手の動きを調整し、手順を考えるようになります。失敗しても「なぜかな?」と問いかけ、解決策を自ら探すプロセスが「頭を動かす」時間になりますよ。

日常のお手伝いは、目と手と頭を同時に使う最高の機会です。食事の準備や洗濯物の片付けなどのお手伝いを「段取り」や「方法」も含めて任せましょう。
細かく順番や方法を伝えるのではなく、「家族みんながご飯を食べられるように食事を運んでね」「シワが伸びるように洗濯物を畳んでね」などと、手順や方法を自分で考えながら行動できるようにゴールを明確にしてお手伝いを依頼するのです。段取りや工夫する力だけでなく、責任感を育くむことにもつながりますよ。

脳への刺激を促すには、指先を細かく使う遊びが欠かせません。折り紙、粘土、ビーズなど、集中して指を使う道具を身近に用意しておきましょう。
とくに、折り紙やビーズは目で見た情報を脳で処理し、手の平や指先の繊細な動きで再現するという高度な連携を要します。最初は簡単なものからでOKです。色を選び、形を想像し、どう動かすか計画する時間は、子どもの脳と神経に確かな刺激を与えてくれますよ。

こうしたトリプルアクションの時間は、特別な学習ドリルでなくても作れます。遊びや生活の中で意識的に「目を凝らす」「手を動かす」「頭をひねる」機会を散りばめ、子どもの成長を促してくださいね。
(Nao Kiyota)
