2017/03/02 17:00

羽生結弦 母が導いた「絶対王者」への知られざる軌跡(4)平昌冬季五輪が最後?

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 孤軍奮闘で愛息子を支える由美さんとともに、羽生がずっと信頼を寄せているのが、故郷の仙台市内で整骨院を経営する菊池晃さんだ。ソチ五輪では日本選手団のトレーナーとして参加し、14年の中国杯ではパーソナルトレーナーとして現地入りし、あの衝突事故の時には肩を貸してリングを後にしていた人物だ。マスコミ関係者が言う。

「ゆづファンの間で有名なパワーストーンのペンダントも菊池さんの製作です。どんな効果があるのか科学的な実証は難しいものの、羽生にとってはそんなことは関係なく、本当に呼吸が楽になるそうで、手放せないアイテムとなっている。羽生のあの明るさは、いつもニコニコしている菊池さんの影響だそうです。効果を疑われても『言わせておけばいい』という姿勢は、羽生家の『謙虚さが大切』という考え方と一緒ですね」

 地元の仙台では、“号泣事件”も有名な話だ。地元のフィギュア関係者が明かす。

「12年夏、ゆづくんは恩師・阿部奈々美コーチから離れ、カナダの名伯楽・オーサーコーチの下へ留学します。東日本大震災で被災し、気落ちしていた17歳の少年にとっては厳しい選択でした。ゆづくんはその決定の際、自分の言葉で直接、阿部コーチに伝えようと突然、彼女に駆け寄った。ところが涙がこみあげてきて、『行きたくないです』と言って泣き崩れたのです。そんな教え子を前に、彼女も驚いてすぐに言葉が出ない。見ているこっちが切なくなりました」

 こうした多くの人たちの支えがあったからこそ、現在の羽生の姿があるのだろう。

 シーズンインを前にした16年8月7日、本拠地のカナダ・トロントで報道関係者を招いて懇親会が開かれた。羽生は今シーズンや18年の韓国・平昌冬季五輪へかける熱い思いから、将来像まで語っている。8月8日付の日刊スポーツに「平昌で終わり」という見出しとともに掲載された羽生のコメントは、ファンを驚かせた。

「小さいときから平昌でと決めていた。ソチで取って、平昌で取って終わり。そこからプロをやろうと決めていた。まだベストなときにプロスケーターでありたいな、と。落ちてきて、落ちてきて、できなくなって引退してプロになるのではなく、やっぱりプロだったらプロの仕事がある」

 さらに、プロ転向後の青写真まで言及している。

「コーチをしたいなという気持ちはなくなってきたのかな。枠組みにあまりとらわれたくない。できるなら、講師がいいな。別にスケート以外でいろんなことをしたい。メンタルな話だとか、練習環境なども勉強しているし、出来ると思います」

 17年は2月に韓国・江陵で開かれる四大陸選手権を経て、世界選手権で王者奪還を狙う。

「四大陸選手権は平昌五輪と同じリンクで、競技日程もほぼ同じと、まさにプレ五輪です。2年ぶりの世界制覇以上に大切な戦いになる」(スポーツ紙デスク)

 スケート人生を全うするべく、絶対王者の戦いはこれからが本番だ!

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