そして、もう1人の王子様は、三代目J Soul BrothersでEXILEのメンバーの中でも抜群の人気を誇る岩田剛典(27)。浅く日に焼けた、マッチョなイケメンEXILEメンバーの中にあって、甘いルックスの“ガンちゃん”は、まさに王子様的存在だ。
岩田は、1989年3月6日、愛知県名古屋市で産声を上げた。兄1人、姉1人の3人兄弟。教育熱心な母の勧めで中学受験をし、難関の慶應義塾普通部に入学、母と共に上京した。その後、慶應義塾高等学校に進み、ラクロス部に入部。高校生ながら大学生中心のチームだった当時のU-19ラクロス日本代表候補に選出されている。ダンスの世界に魅了されたのは「高校3年生のときに観た映画『RIZE』に出てきた“KRUMP(クランプ)”にハマったのがきっかけ」だった。
「KRUMPとは、ストンプ(足を踏み付ける)、チェストポップ(胸を突き出す)、アームスイング(腕を振り下ろす)の3つの動作を基本としたダンスで、セッションやバトルを仲間と繰り広げるというもの。岩田は独学でKRUMPをものにしていき、『キングオブバック2010日本大会』では優勝をものにしています」(アイドル誌編集者)
岩田は、KRUMPにのめり込んではいくものの、学業も忘れず慶應義塾大学法学部政治学科に合格。11年3月に無事卒業する。学生時代は就職活動も行い、大手企業からの内定ももらっていた。
ただ、大学4年の7月に二代目JSBのメンバーだったNAOKIに誘われ、三代目のオーディションを受け、パフォーマー候補になる。この結果を受け、岩田は「ダンスで食べていきたい」という夢を実現させるために、「白髪になるかと思うほど」悩んだあげく“パフォーマー”の道を選んだ。
就職を蹴った会社からは「後にも先にも内定を辞退したのは君が初めてだ」と言われたエピソードを、「めざましテレビ」(フジテレビ系)に出演した際に語っていたが、相当に人気の高い有名企業だったようだ。
当時について岩田は「週刊SPA!」のインタビューで、
「親はすごくショックを受けていました(笑)。そりゃ、そうですよね。わざわざ愛知県から僕を上京させて、中学受験までさせているような教育熱心な親でしたから。母親に至っては、僕と一緒に上京までしてくれましたし。私立に行かせてもらって、学費も払ってもらって、たくさん迷惑をかけたのに、それを裏切ってしまったわけです。本当に親には迷惑も心配もかけました。今はようやく、少しは安心させることができるようになったかな」
と振り返っている。