成長過程にある子どもには、それぞれの体質や体調によって注意すべき食材の組み合わせが存在する。
胃腸の弱い子が摂ってはいけない組み合わせが、油分の多い天ぷらと、水分の多いスイカだ。夏場などに有り得る組み合わせながら、両者を同時に食すことで、消化不良を起こすことがあるという。
逆にキャベツと鶏肉の組み合わせは、マル。キャベツに含まれるビタミンUが胃の粘膜の保護や、血流を良くしてくれる。さらに鶏肉に含まれるタンパク質と合わさることで胃腸の回復効果がアップして、丈夫な胃腸作りの手助けをしてくれるというわけだ。
便秘体質、お通じが悪いお子さんは野菜サラダにオリーブオイルを組み合わせるのが有効だ。食物繊維(野菜)が腸の運動を活性化するにあたってオリーブオイルが潤滑油の役割を果たしてくれる。
頻繁に摂ることで下痢を引き起こすのが、牛乳と食パンの組み合わせ。朝ごはんなどで食べ合わせの機会は多いものの、それぞれに含まれる乳糖、フルクタン糖が小腸で分解しきれず、そのまま大腸に移動することで水分が過剰になるためだ。健康な人は摂っても問題ないものの、日頃から下痢気味のお子さんは控えるべきだろう。
先の五十嵐氏によれば、「いずれも一人一人の体質によって変わってくるので絶対はナイ」としながらも、病気のときの食べ合わせにも注意が必要だという。
「風邪のひき始め時に、冷たい蕎麦とナスの漬物を同時に食べることはNG。どちらも体を冷やす食品のため、症状の悪化を誘引します」
風邪のときはネギとニンニクの組み合わせがベスト。体を温めるだけでなく、抗ウイルス作用もあるため、常日頃から摂りたい組み合わせだ。