人気マンガ「3月のライオン」(羽海野チカ著)の実写映画化が発表され、ファンの間では早くも主人公のプロ棋士・桐山零や、ヒロインの川本3姉妹を誰が演じるかで熱い論争が巻き起こっている。
「主人公の桐山はメガネ姿の高校生。将棋に懸ける熱い思いを全身から発する姿には迫力があり、イケメン俳優よりも実力派俳優を期待する声が大きいようです」(マンガに詳しいライター)
ネット上では神木隆之介や染谷将太を予想する声がある一方で、「ジャニーズだけは勘弁して」という声も少なくない。主人公が17歳なので、十代メンバーの多いSexy Zoneあたりが候補になりそうだが、とくに原作ファンにはジャニーズを敬遠する声が多いようだ。
その主人公以上にキャスティングが話題になりそうなのが、川本3姉妹だ。保育園児のモモはともかく、あかり(23)、ひなた(高1)の配役次第では、原作ファンから総スカンを喰らう可能性も大いにある。
「あかりは3姉妹の母親役を務めながら、銀座の店に勤めるセクシーさも備えています。ここに剛力彩芽のようなスレンダー系の女優を充てると炎上しかねません。ひなたは友人のイジメを見逃せない強い心を持った女の子。ボブカットゆえ広瀬すずは似合いそうですが、演技力のない現役アイドルだったりしたらこちらも炎上は必至でしょうね」(前出・ライター)
いずれにせよ、誰がキャスティングされても賛否両論となることは間違いなさそうだ。ただ映画がヒットするかどうかは、また別の問題である。同じ羽海野チカの「ハチミツとクローバー」では、実写映画の興行収益が5億円台に留まり、原作の780万部という大ヒットとは程遠いものとなっていた。
「ハチクロ実写版ではヒロインを蒼井優が務め、加瀬亮や堺雅人などの実力派も出演。嵐・櫻井翔の演技も概ね好評でした。ところがCMディレクター出身の監督による演出がイマイチで、盛り上がりのないままエンディングを迎えるという退屈な作品になってしまったのです」(前出・ライター)
実は「3月のライオン」も、淡々とした日常と将棋シーンがメインの作品。マンガでは細かい心模様を緻密に描き出しているが、映画で表現するのは難しそうだ。そんな難題を解決してくれるような名演技に期待したい。
(金田麻有)