4月3日に始まったテレビ朝日の中高齢視聴者向け昼の帯ドラマ枠。9月までの半年間放送される第1弾が「やすらぎの郷」だ。
主演の石坂浩二が往年の人気脚本家という役どころで、役者や作家など、かつてスターだった人間しか入所できないという老人ホームを舞台にしたこのドラマ。放送開始前には石坂や元妻の浅丘ルリ子、元恋人の加賀まりこが同局の番組に多数出演して番宣に奔走するなど、話題作りにひと役買っていた。
その効果があったのかなかったのか、初回の視聴率は8.7%。この数字は昼ドラとしては「好調な滑り出し」なのだとか。
「ゴールデンのドラマでは2ケタが目安と言われますが、昼ドラとしてはいい数字でしょう。かつて昼ドラはフジテレビ系で東海テレビ制作のドラマが人気を博していましたが、衝撃的なセリフで一世を風靡した『牡丹と薔薇』でも全回の平均視聴率が9.0%でしたからね。今後の展開次第では、ますます注目を集めるかもしれません」(テレビ誌ライター)
とはいえ、第2話の視聴率は6.6%と大幅下降。狙い通りとはいかないようだ。
「放送前の“元嫁・元恋人共演”の話題作りも、ターゲットにしている年配層であれば加賀が石坂に浅丘を紹介したという有名なエピソードも聞いたことがあるでしょう。今さら目新しいこともなく、興味を持たせるには至らなかったんじゃないでしょうか」(週刊誌記者)
往年のスターばかりで東海テレビのドラマのようなドロドロの恋愛劇でも展開すれば話題になるのだろうが。
(伊藤その子)