「あなたのことはそれほど」(TBS系)が大変なことになっている。波瑠演じる渡辺美都の夫・涼太に扮する東出昌大の怪演ぶりが話題のドラマ。妻・美都への愛が狂気へと変貌する涼太の異常な行動は、同局の大ヒットドラマ「ずっとあなたが好きだった」で佐野史郎が演じた冬彦を彷彿させるとし、「平成の冬彦さん」と言われている。先週の第3話は0.5ポイント視聴率を上げて、二桁の大台も見えてきた。
そんな中、“残念な役”と言われているのが、主演の波瑠だ。美都は夫のいる身でありながら、中学時代の初恋の同級生で既婚者の有島光軌(鈴木伸之)と不貞関係に溺れてしまう。
ふしだらな不貞シーンもあり、主婦層からは「売れてる女優さんなのに汚れ役引き受けるのすごいと思う」「イメージダウンにならないのかしら?」「波瑠が嫌いになった」「波瑠ちゃんには似合わない役」などの意見が圧倒的だ。
そんな否定的意見にも波瑠は「こういう内容の作品ですからね。しょうもないとか馬鹿とか最低とか言われても、観て感想を抱いてもらうっていうことで私は報われるような感じです」とブログで反論している。
それでもテレビ誌のライターは「美都と光軌のW不貞が“クズ過ぎる”のです」と厳しい見方をする。
「互いに既婚者だとわかった後も関係を続ける2人のゲスぶりがイライラさせるドラマ。視聴者が言うように、NHKの朝ドラ『あさが来た』で良妻賢母を演じた波瑠が、180度違う美都のような好色な役を演じるのに違和感があるようです。下積み時代は、いじめっ子や不良など汚れ役と言われるような役が多かった波瑠が、爽やかな“あさ”を演じることでブレイクしたのに、なぜまた汚れ役に戻ったのかと残念に思うファンは少なくない」
それでも視聴者は、涼太の壊れっぷりや美都と光軌がどこまで堕ちていくかに興味津々のようだ。