視聴率が凋落するフジテレビが、今度は痛風に苦しむ患者たちを激怒させたようだ。6月20日放送の「有吉弘行のダレトク!?衝撃の一斉捜査SP」において、食事が制限されている痛風患者を笑いのネタにしたのである。そんなゲスな演出が行われたのは「食べたいけど食べちゃダメ!罪悪感グルメ」というコーナー。
同コーナーには痛風持ちとしてサバンナ高橋茂雄、インパルス堤下敦、そして元巨人の槙原寛己らが登場。番組では彼らに、痛風の原因となる“プリン体”を大量に含む料理やビールを次々と出し、美味しそうな見た目や匂いに悶絶するシーンを放送。そして誘惑に耐え切れなくなったらティースプーンで一口だけ食べてもらうなど、痛風患者をとことんバカにした。
「食べる食べないは参加者が決めるというルールとはいえ、実際にプリン体たっぷりの料理を食べさせたのですから、健康被害お構いなしということ。これで痛風の発作が起こったら番組側が加害者になるわけですが、テレビ局のコンプライアンス的に問題はないのでしょうか? 今回の演出は高血圧の人にしょっぱいものを食べさせたり、脂肪肝の人に高脂肪の食事を与えるのと一緒。もはや小学生のイタズラ並みの幼稚な演出には呆れ果てます」(医療系ライター)
足親指の付け根などが腫れあがり、風が吹いただけでも痛いと言われる痛風。その痛みは骨折をも上回るという。今回の番組を観て不快になった視聴者は、ゲスな制作側に対して「お前も痛風になってみろ!」と念じていたかもしれない。
(金田麻有)