稲田朋美防衛大臣が、またもや失言騒動を起こした。
稲田大臣は、6月27日に東京都板橋区で行った都議選の自民党公認候補の応援演説で、「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と発言。しかし、その同日深夜、「誤解を招きかねない発言だった」とすぐさま撤回した。
自衛隊法61条は“自衛隊員の政治的行為を制限”しているため、防衛大臣にあるまじき発言として野党はもとより自民党内部からも非難の声が上がっている。
これまでも稲田大臣は、「子ども手当分を防衛費にそっくり回せば、軍事費の国際水準に近づく」と発言。また、大阪市の学校法人森友学園問題で籠池泰典氏と関係については「法律相談を受けたこともなければ裁判を行ったこともない」と答弁していたが、その後、同学園が起こした民事訴訟で原告側代理人弁護士として出廷した記録があった。
こんな稲田大臣を、自衛隊関係者はどう見ているのだろうか? 関係者に話を聞いた。
「嫌いも何も、ただ呆れているだけ。護衛艦の視察にハイヒールでやって来て、隊員から失笑されていたし、防衛省の背広組が稲田大臣の間違いを指摘すると“私を誰だと思っているの!”と高圧的だし。だいたい、今回の発言だって、応援演説の後、記者に囲まれた意味さえわかってなかった」
安倍晋三首相は、成長戦略の柱に「女性の活躍」を据えたが、稲田大臣といい、秘書に暴言・暴行を加えた豊田真由子衆院議員といい、女を見る目は曇りきっているようだ。