10月24日に開幕するフィギュアスケート・グランプリシリーズ(GP)。もちろん注目は羽生結弦だが、引退したあの選手の影を今でも追い求めるファンが少なくないという。
「13年のソチシーズンで引退した高橋大輔です。ファンは高橋の引退後、ライバルだった羽生選手のファンに移行しなかった人が多い。ちょっと悪ガキ的な、艶気も感じさせる高橋に比べ、羽生選手は受け答えもハキハキとしていて優等生的な雰囲気が強い。表現する方向が違うんです」(スポーツライター)
そして、ついに“ポスト高橋大輔”と呼べる逸材が現れたのだ。
「それが宇野昌麿選手です。13歳の時に全日本ジュニアで3位入賞するなど早くから注目される選手でした。全日本ジュニアの上位入賞者に出場権が与えられる全日本選手権で10位以内には入っても、体が小さく小学生のように見えてパッとしなかった。それが昨年全日本選手権では2位、世界ジュニア、全日本ジュニアで優勝。体型もすっかり青年らしくなり、一気に開花した。注目してきたファンは、やっと宇野くんの時代が来ると大喜びです」(フィギュアスケートウォッチャー)
宇野は、高橋に憧れていると公言。表現力も技術力も高橋の滑りを彷彿とさせるところがあると、関係者の間でも評判なのだとか。
さらに、羽生が今シーズン挑み、先の大会で失敗した後半の4回転ジャンプ。宇野も後半に4回転コンビネーションを入れているが、過日のジャパン・オープンで軽々とやってのけ、世界から絶賛の嵐を受けた。
羽生も一目置くと言われる宇野昌麿。今シーズンのフィギュアを楽しむにあたって、知っておいて損はない。
(芝公子)