放送中の連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK)の視聴率が上向いている。6月終盤までは20%の壁をなかなか破れなかったが、6月26日の週には全話で20%越えを達成。その後も半分以上の回で20%の壁を突破している。そんな堅調の理由をテレビ誌のライターが分析する。
「ヒロインが勤めている工場の倒産といった暗い要素が一段落し、東京・赤坂の洋食屋が舞台になったことで、物語そのものが明るくなりました。その舞台転換のおかげで、田舎から上京してきた素朴な美少女という役柄にぴったりな有村架純の魅力が花開いたのでしょう。主婦層へのウケも良く、新たなファンが獲得できているようです」
ただ喜んでばかりはいられない。朝ドラ女優はそのイメージから脱却するために、ガラッと違う役に挑戦することも多い。だが15年下期の『あさが来た』のヒロインだった波瑠は、それで痛い目に遭った。今年4月期のドラマ『あなたのことはそれほど』(TBS系)にて不貞にハマる主婦に挑んだものの、その役が強烈すぎたため一部から理不尽なバッシングを受けたのは記憶に新しいところだ。
では有村には朝ドラ卒業後、どんなプランが描かれるのだろうか。前出のテレビ誌ライターが耳打ちする。
「実姉である有村藍里との姉妹共演に踏み出すには絶好のタイミングでしょう。妹に便乗する姉とは仲が悪いわけではなく、家族愛にあふれる姿を公開するのは女優としてもプラスになるはず。姉妹での旅行番組といった形なら見え方もいいですし、視聴者の期待も高まりそうです」
有村架純の次の展開には視聴者のみならず、姉の藍里も注目しているに違いない。
(浦山信一)