7月28日に音楽イベントのMCを務めたベッキーの発言が注目を集めている。夏の暑さ対策について「体を冷やさない寒さ対策のほうが大切。シルクの靴下を履いています」と述べたからだ。
「ベッキーは2014年にテレビ出演した際、シルクや綿の5本指ソックスを最低でも4枚、多い日は10枚も重ねて、入浴と仕事のとき以外は常に履いていることを熱く語っていました。同年のツイッターでも靴下重ね履きを猛烈にプッシュ。正直、まだ続けていたんだと驚きました」(女性週刊誌記者)
靴下による「冷えとり健康法」は、女性の間で数年前から流行している。芸能人がSNSなどで紹介してブームに拍車をかけたといえるだろう。ベッキーや吉田羊、波瑠などの発言を引用して「あの●●さんも愛用」と宣伝している販売サイトも少なくない。
しかし、販売サイトの中には医学的根拠がないにもかかわらず不妊やがんに効くと宣伝している悪質なものもある。靴下を信奉するあまり治療の機会を失ったり、安くない靴下代で家計を圧迫するなど、さまざまな弊害を生んでいるようだ。
「毒素が靴下を溶かし、破けた場所によって内臓の悪い箇所がわかるというものまでありましたが、シルクの薄い靴下なんて履き続ければ誰が履いても破れますよ。いわゆる疑似科学というやつです」(前出・女性週刊誌記者)
こういったスピリチュアルなグッズには、生真面目な人ほどハマりやすいという。単に履き心地や冷えを取るということで愛用しているベッキーには迷惑な話だろうが、その発言が利用され、あやしい靴下健康法が出回り、それにハマる人が出るかもしれない。不貞騒動前に比べればトレンドリーダーとしての力は落ちたが、影響力がないわけではない。
(笠松和美)