忙しい日の昼食や、残業でお腹が減ったとき、あなたはどんなものを食べていますか?
そんなときに素早くお腹を満たせるのが、サンドイッチや惣菜パン。片手で食べられるから、デスクで仕事しながら食べるなんて人も多いでしょう。
ところが、こうした手軽な食事は、かえって太る原因になるんだそうです。
「パンそのものが炭水化物=糖質だからです。ソーセージやチキン、ツナなどが入ってはいますが、一食あたりの摂取カロリーの80%以上は炭水化物が占めることになり、つまりは糖質の取り過ぎになってしまうんですね」
こう話すのは、運動と食事の両面からダイエットやボディメイクの指導を行っている森拓郎さん。近著に「やめたい食べグセ」などがあるトレーナーです。
ほかにも、ポテトサラダパンなどは一見ヘルシーな印象を受けるけど、実はジャガイモのでんぷん質を油たっぷりのマヨネーズで味つけしたものを食べていることになります。コロッケパンや焼きそばパンも同様で、味付けが変わっただけで糖質(パン)に糖質(芋、麺)を挟んだ、ほぼ糖質100%の食事です。
仮に生野菜などが挟まれていたとしても、量は申し訳程度。繊維質もビタミン類も足りていません。レタスとハムのサンドイッチも同じようなもので、これでは太っても当然。では、どうしたらいいのでしょうか?
「食事の際に摂ってほしいのがタンパク質。成人の場合、体重1kgに対して1g。それを3食に分けるとしたら1食最低20gは欲しいですね。
たとえばいつも調理パンを2個買うなら、それを1個にして“サラダチキン”をひとつプラスしてください。これで1食に必要なタンパク質は補えます。
そしてもう1品加えて欲しいのが野菜類。ミネストローネのような野菜の多いスープを食べるようにしましょう。インスタントのカップスープでOKです」(森さん)
要は炭水化物ばかりでなく、ほかの栄養素もバランスよく摂取することが大切ということ。これさえ気をつければコンビニだって十分ダイエットに気を使った食事ができるのです。これを機会にお昼や残業時の食事を見なおしてみてはいかがですか?