TBS系ドラマ「ごめん、愛してる」の視聴率が低迷している。韓国で社会現象にまでなった大人気ドラマのリメイクでありながら評価が低い理由として、韓国と日本の社会背景や文化の違い、現代の日本を舞台に描きなおす際の落とし込みの甘さなどが指摘されているが、それ以上にネット上には「見るのがツラい」「鬱展開すぎてしんどくなる」など、精神的にダメージを受けるとの声が多数あがっている。
「それもそのはずで、まずは主人公である律(長瀬智也)が死んでしまうことが第一話で明かされているので、ストーリーが進むごとに律の死がカウントダウンされることになってしまうのです。さらには登場人物が死亡したり、事故にあったり、持病が悪化したりと、負の要素が多すぎる。そんな中だからこそ恋愛描写が上手く描かれていれば際立つのですが、今のところそれも弱い」(テレビ誌ライター)
ドラマの設定自体も、不貞の末に産まれた捨て子で一匹狼の律が、生みの母親(大竹しのぶ)を探すと、裕福な家で義理の弟(坂口健太郎)が溺愛されていて…という絵に描いたような格差。さらに登場人物のほとんどが一方通行の思いを抱えていたりと、苦悩や不幸のオンパレード。
そんな展開にも離脱しないで見続けられているのは、ドラマのキャッチコピー「一瞬でもいい、幸せになりたい」を信じている人がいるからだろう。ツラいエピソードばかりで視聴者が疲れきってしまう前に、希望の持てるストーリーが展開できるのか。次回を見守りたい。
(稲垣まゆう)