「2015体操世界選手権」でみごと団体・金メダルを獲得した男子体操陣。一時は「またも14年中国大会の悪夢の再来か」とヒヤリとさせたられたほどの波瀾万丈の展開だった。
29日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)は、司会者の小倉智昭が、現地で応援していた内村航平選手の母・内村周子さんにインタビューを行った。
予選で頭から落ちて、脳しんとうを起こすような事態もあった内村選手だけに、かなり心配もしていたのではと問いかけられると、
「後から聞いて心配ではあったけれど、絶対、私の子供だから大丈夫と思って。頑張ってくれると思っていました」
とはいえ、見ている家族たちの思いは山あり谷ありの試合展開に千々に乱れていたようだ。周子さんによると、選手の家族は一緒になって観戦していたそうだが、リードをしていた前半から一転、後半になって差が縮まり、最後の種目の鉄棒でミスが出た。
「佑典(田中選手)が落ちて、佑典のお母さんが『ごめんね』って言って、その言葉がしみて。それでも(私は)航平やってくれよ、と心の中で念じて。もう親も子どもも一緒の気持ち」
しかし、さらなる好演技が期待されている鉄棒で内村選手が落下するという出来事が。
「航平が落ちた時に、みんなでア然として、私もひたすら『ごめんね』って‥‥」
選手の一挙手一投足に一喜一憂する母たち。勝っても負けても、それを応援し続け、支える母の存在は大きいのだ。
(芝公子)