9月8日に放送された「金曜★ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)の人気コーナー「うぬぼれ注意!芸人リスペクト番付」。スタジオに並ぶ40代の売れっ子先輩芸人10人を尊敬する順にランク付けするお笑い界注目のこの企画に、今回はお笑いコンビ・三四郎の小宮浩信が挑戦。小宮が最も尊敬するトップに選んだのは有吉弘行だった。
同コーナーでは過去にも、メイプル超合金のカズレーザー、ANZEN漫才のみやぞんら、若手芸人たちがこぞって有吉を一位に選んでいる。なぜ、有吉は30代の後輩芸人にリスペクトされるのだろうか。
「若手芸人たちは有吉を選んだ理由として『冠番組を数多く持ち、僕らを絶対面白くしてくれる』『MCの時、ズバッと言える発言力が魅力』『猿岩石時代に歌っていた“白い雲のように”が好きだった』などをあげていました。彼らは小学校の時『進め!電波少年』で大ブレイクする姿を見て育ち、その後の長いどん底時代を克服して復活するまでを知っていますからね。そんなところも憧れの対象なのでしょう」(芸能記者)
いまや片手にあまるほどの冠番組を持つ有吉は、ひな壇芸人たちにとってリアルな目標となっているに違いない。しかし有吉を尊敬する理由は、それだけではないという。
「現在、お笑い界では“タレントの高齢化”が問題になっています。たけし、さんま、タモリの『ビック3』はもとより、ウンナン、ダウンタウンといった50代の芸人が未だにゴールデンタイムを牛耳っている。そんな中で今年43歳の有吉は、テレビ界の年功序列に楔を打った希望の星。若手にとっては年齢が近く身近な分、そのポストを自分たちが奪える可能性も高いというわけです」(放送作家)
テレビに出たい若手にとって、冠番組を多数抱えるタレントを“ヨイショ”するのは、ある意味当然とも思えるが。
(窪田史郎)