“元祖天然”の浅田美代子が、このところ意外なトーク力を発揮している。
9月14日に行われた、日比谷シアタークリエで上演中の「ミッドナイト・イン・バリ~史上最悪の結婚前夜~」(9月29日まで)初日前日会見のこと。鈴木砂羽演出の舞台で降板騒動が起こっていることについて、共演の中村雅俊が「明日は初日。この時期、揉めないでしょう」と言ったのを受けて、「年長の雅俊さんが優しいし、怖い人いないから」と、女優を土下座させたといわれることを皮肉って、取材陣を笑わせた。
9月15日放送の「爆報!THEフライデー」(TBS系)では、最愛の母が急性リンパ性白血病で急逝したときのエピソードを語った。ショックで引きこもりがちになった浅田を救ってくれたのは、NHK朝ドラ「さくら」で共演したベテラン女優・佐々木すみ江だそうで、ドラマの休憩時間に話し相手になってくれたり、FAXで言葉を送って慰めてくれたという。
その後、89歳になる佐々木がスタジオに登場、10年ぶりの再会に浅田は号泣し「あのときは、おっかあ(佐々木)のおかげで助かりました。ありがとうございました」と感謝したのだが、続けて「こんな番組にどうして?」。MCの爆笑問題の太田光に「こんな番組とは何だ!?」とツッコまれ、番組の湿った空気を笑いに変えたのだった。
その前日の14日にも、浅田は「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演し、デビュー作のドラマ「時間ですよ」(TBS系)の頃から世話になっている樹木希林と内田裕也夫妻の知られざる秘話を披露。「イメージが全然違うんですけれども、2人はハワイのワイキキビーチから出る遊覧船のサンセットクルーズに必ず乗るんです。それから、2人は最初から一緒には住んでないのに、家には一応裕也さんの部屋があって、希林さんの部屋にはちゃんとバスルームがあるのに対し、裕也さんの部屋はシャワールームだけ。裕也さん、『ロッカーだって風呂に入るんだ』って怒ってましたね」。
その内田裕也については、7月22日放送の「サワコの朝」(TBS系)で、21歳で結婚した吉田拓郎との交際前に起こったエピソードをこう明かしている。「希林さんと裕也さんが吉田さんが飲んでいるところに、『お前、どういうつもりで付き合っているんだ!?』って殴り込みをかけたんです。当時、ロックとフォークって仲悪かったでしょ。結局、『真面目に付き合っています。結婚するつもりです』と返され、2人は納得して帰りましたけど」
8月25日放送の「ダウンタウンなう」(フジテレビ系)の「本音でハシゴ酒」では、拓郎との離婚後の話。1983年に協議離婚してからは「会ったことは全然ない。偶然もない。電話番号も知らない。離婚ってそういうものよ」と語り、一人になってから3人の男からプロポーズされたことを打ち明けた。
その前日、8月24日放送の「ぐるぐるナインティナイン」(日本テレビ系)では、引退した山口百恵に関し、「同期です。今でも会います」と語っている。
いずれも、ほとんど初出の話で、内容は全て被っていない。元祖天然女優の引き出しは、まだまだありそうだ。