25日、東京都の小池百合子知事が都庁で記者会見を開き、次期衆院選に向けて新党「希望の党」を立ち上げ、自らが党首に就任するとともに都政を兼任することを明らかにした。この会見に噛み付いたのが、衆院議員の上西小百合氏だ。
記者会見で小池知事は党名について、「『希望の塾』(小池氏が主宰する政経塾)を開いた際も申し上げていました」と前置きしたあと、「日本にはさまざまなものがあふれているけれども、希望がちょっと足りないんじゃないですか? 明日への希望、もっと持ちたいですね」と、命名理由を話した。その後、「今の日本に足りないものは希望。だから、『希望の党』という名前にしました」と締めくくった。
これに対して、今や“炎上クイーン”とも称される上西氏が、同日のツイッターで「小池さん『日本にはあらゆるものがあるけれど、希望だけが足りない』ってまるまる村上龍のエッセイからパクってるじゃん。世代的にコピペが下手なのかな」と、パクリ疑惑を指摘したのだ。
上西氏が指すのは、村上龍氏の小説「希望の国のエクソダス」の中にある「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」という一節だと思われる。
同日は、小池知事の会見と同時間帯に上西氏の不出馬会見が行われており、急きょ新党立ち上げを表明した小池知事に話題をさらわれた形。このあたりも上西氏はおもしろくなかったのだろう。上西氏は記者会見で「勝てないから、負けるから」という理由で次期衆院選に出馬しないことを表明。しかし今後も政治活動を続行し、また国会に戻ってこられるよう、さまざまな活動をしていくと語った。
「小池氏は日本に希望が足りないといいますが、上西に足りないのは人望です。今後は、タレントに近い活動をすることもあると言っていましたが、信頼回復のためには表舞台にあまり出ないほう無難でしょう」(週刊誌記者)
地道に政治活動をして、炎上地獄からのエクソダス(脱出)を目指して欲しい。
(石田英明)