バラエティ出演時は解散後の衆院選出馬を匂わせながら、突然の不出馬会見。政治評論家への転身を宣言し、大手芸能事務所との契約まで取り沙汰されている衆院議員の上西小百合氏。SNSでの数々の炎上も彼女の知名度アップに役立ったことは明白で、世論を引っかき回したあげくの“勝ち逃げ”感が強い。ところが、そんな上西議員をスパッと切り捨てた芸人に拍手喝采が起こっている。
ファインプレーを見せたのが、お笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきお。伊達は26日に出演した昼のバラエティ番組「バイキング」(フジテレビ系)で、上西小百合議員の不出馬問題を「正直どうでもいい」と突き放し、さらに「あんまり人のことを嫌いにならないけど、この人は好きじゃない」と本音でバッサリ。「本業以外の面で目立ちすぎてる。いろんなところに噛みついたり、タレントならすぐなれるみたいな…」と、怒りが収まらない様子だった。
「他人の悪口を言わない伊達にしては本当に珍しい。しかも、嫌悪感たっぷりに言ってましたからね。それを受けてMCの坂上忍も『タレントみたいなことして知名度あげて、また選挙出るって言ってるんでしょ。今でも十分(知名度は)あるのに、だったら勝てるんじゃないですか?』と、上西議員の痛いところをみごとに突いてみせました。現役議員でありながら、完全に売れっ子タレント気取りの彼女によほどハラワタが煮えくり返っていたのでしょう」(女性誌編集者)
普段はおとぼけの伊達の痛撃に、視聴者も溜飲を下げたのか「激しく同意」「もっと言ってほしい」「伊達さんの怒りが頂点に達している感じがスカッとした」「テレビから依頼殺到とか、本当にやめてほしい」など、続々と賛同や称賛がネット上に書き込まれた。
現在、上西氏は東国原英夫とネット上でバトルを繰り広げていることから、サンド伊達も巻き込まれるんじゃないかと不安視する声も一部にはあるが、メディア関係者は「心配無用」としてこう言う。
「サンド伊達はネタもトークも面白く、『週刊文春』の好きな芸人ランキングの4位に選ばれるほど好感度が極めて高い。しかも今回言っていることは正論そのものですし、もし上西氏が彼に噛み付いても、まったくプラスはない。人気者の伊達を叩く材料はないし、そもそも策士の上西氏ですから、ケンカする相手は吟味しているはず」(週刊誌記者)
これまでほとんどの批判にやり返してきた上西議員だが、今回ばかりは相手が悪い。あっさり「不戦敗」となりそうだ。
(飯野さつき)