2017年東京都議会議員選挙で、127議席中55議席を獲得して圧勝した小池百合子都知事率いる都民ファーストの会。都議選では、小池都知事のイメージカラーのグリーン一色に染まり、圧倒的な支持を受けた。
しかし、そのグリーン旋風は、そよ風に変わりつつあるようだ。
「小池都知事が『希望の党』の代表となり、民進党とタッグを組んだ段階で『全員を受け入れることはさらさらありません』や『排除いたします』など、上から目線の物言いをして、不快感を表す有権者がじりじりと増えてきました」(政治部記者)
そして、風が一気にアゲンストに変わりかねないのが、「小泉進次郎議員の応援者を敵に回したこと」だという。
「小池都知事は、国政からの出馬を聞かれた際に、小泉純一郎元首相から『都知事で頑張れ』と言われたと説明し、続けて『(純一郎の息子の)進次郎さんが(出馬を求めて)キャンキャンとはやし立てるが、お父さんと約束しているから出馬はない』と断言しました。これに対し、進次郎議員は『僕、犬好きだからね』とソフトに返した。女性有権者から圧倒的な支持を受けている進次郎議員に向かって“あなたのお父さんは、私の味方。小僧が犬みたいに吠えるんじゃない”と、小バカにしたと映ったようです。小池都知事の支持者も女性が多く、進次郎議員とはカブるのに、その多くの票をこの一言で失ったかもしれません」(前出・政治部記者)
確かに、ネット上では上から目線の小池発言に対して「進次郎氏に喧嘩売ると女性票は減るよ」「小池女史とは、比較するまでもない。首相になれるのは小泉進次郎さんでしよう」「この返しのおかげで小池都知事の嫌味さが増しちゃいますね」など、小池批判と反比例して進次郎株はうなぎのぼりだ。
高飛車な物言いが嫌われた小池都知事。失速は止まらない。