取引先への訪問や現場への直行など、乗り慣れない路線で電車移動したとき、思わぬトラップにかかってしまった経験はないでしょうか? 地方出身者からすると、東京の電車は本当に難しいです。特に「乗り換え時」にはトラブルが続出します。
(1)蔵前駅の乗り換えは地上経由問題
都営浅草線と都営大江戸線の蔵前駅ですが、同じ都営線だからといって油断してはいけません。こちらは同じ駅名でも地下で繋がっておらず、いったん地上に出て、最大(西馬込・京急方面のホーム後方の改札前にあるA2出口と大江戸線A6出口間)で270メートルの距離。地下で繋げる計画もあるようですが……もはや、駅名を変えたほうが早いという気が。
(2)東武線と都営浅草線の「浅草駅」がけっこう離れている問題
浅草というと雷門や仲見世通りの辺りをイメージしますが、この近くに出られるのは東京メトロ、東武伊勢崎線であって、都営浅草線はわりと南に位置しています。地上出口を間違うと迷うこと必至。さらに、つくばエクスプレスにも「浅草駅」という名称の駅がありますが、こちらはかなり離れている(浅草ロック座のほう)ので、もはや別の駅と認識したい(本当に別の駅の「浅草橋」は、改札を抜けると「ここは浅草ではありません」の看板に苦笑い)。
(3)飯田橋でJRから大江戸線の乗り換えはタイヘン問題
JR、大江戸線、東京メトロの東西線、有楽町線、南北線が接続する便利な駅ですが、JRから大江戸線の乗り換えは「大きな交差点の向こう側」という距離感。地下を歩けるだけ、まだいいかも知れませんが。
(4)都営地下鉄は上りと下りが別のホーム問題
正式には、上り下りという名称ではなく「北行」「南行」などと呼ぶらしいが、それはさておき、都営浅草線や新宿線には、たびたび方向によってホームが違う駅の構造になっています。改札を抜けて、目の前にあるホームで電車を待っていたら、ふと目的地が線路の向こう側に見えるホームからでないと乗れないことに気づいて、通用階段を駆け抜けるなんてことがあったりするので注意。
(5)六本木駅が深すぎ問題
都営線の中で、最もホームが深いと言われる六本木駅。内回りのホームは地下42.3メートルと、10階建てのオフィスビル並。駅到着から地上に出るまで5分以上はかかるので、待ち合わせの際は2~3駅遠いイメージを持っておいたほうがいいかも知れません。
「時間ギリギリ行動派」は、特に気をつけたほうがよさそうです。