米倉涼子主演の人気ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)の第5シリーズが10月12日スタートし、平均視聴率は20.9%と期待以上の高い数字をマークした。この結果に米倉は「素直にうれしく思います。正直自分でもビックリ」と、同局を通じてコメントした。
一部では“マンネリ”とも揶揄されている同ドラマだが、テレビ誌ライターは「医療への真摯な画面作りが、視聴者を惹きつけている」と話す。
「放送直前の『中居正広の身になる図書館 3時間SP』で明かされましたが、手術シーンは、ドラマの台本とは別に医療台本が用意されています。そこには、これから手術する病気がどんなものか。どのような手順を踏んで手術するのか、カラーの図入りで説明されている。私も見ましたが、まるで医学生の教科書のようでした。また、臨場感を出すために、手術シーンのスタジオでは、ホルモンを焼いている。これは、電気メスを使った場合、人体が焦げて発する臭いを体感するためです。さらに、執刀医の立ち位置や看護師、麻酔科医の動きまで、実際の手術さながら忠実に再現しています。いい加減な手術シーンのドラマが多い中、『ドクターX』のクオリティーの高さは、現職の医師らもうならせるほどなんです」
失敗しない大門を支えているのは、細部にまでも気を遣うドラマ制作スタッフの努力のたまもののようだ。