美容整形が一般人にまで普及したのは、メスを使わずにヒアルロン酸とボトックス・ボツリヌストキシン注射によるシワ取り施術が「プチ整形」と名付けられた1998年以降。今では大学受験の合格祝いや就職活動のために、一重まぶたを二重まぶたに整形したり、“2度目のハタチのお祝い”として、40歳を機にプチ整形をしたりすることもよくあるそうです。
「整形に成功してその後の生活がハッピーになればいいのですが、中には『もっとキレイになりたい!』と欲が出て整形をくり返し、人間離れしたアンドロイド顔になってしまう人も少なくありません」
と話すのは、都内の某美容整形外科医。
「美しい顔とは、全体のバランスが整っていること。パーツ1つを変えると、他のパーツとのアンバランス感が生まれますから、目を大きくしたら大きな目に合った今より高い鼻が欲しくなる。目鼻の存在感が大きくなったことで、今度は唇にもボリュームが欲しくなる‥‥といったように欲が出る、あるいは強迫観念にかられる人もいるんです。なので最小限の施術でいかにバランスを取るかが医師の技術。『これ以上はいじらないほうがいい』と医師からアドバイスを受けたら、素直に耳を傾けることも大切です」
最近では医師から施術を断られた末、施術をしてくれる他の医師を探す“整形ジプシー”も増えているのだとか。
「キレイになりたい」と思う気持ちは“ほどほど”にしておいたほうがよさそうですね。