いよいよ10月20日からのGPシリーズロシア大会開幕で、フィギュアスケートファン待望の2017‐2018シーズンが本格始動する。これまでも羽生結弦選手が出場したオータムクラシックや本田真凜選手が出場したUSインターナショナルクラシックなどの大会があったが、これらはチャレンジャーシリーズで、トップ選手にとってはジャッジに今季の自分の成長を見せつける機会。本当の勝負はこれから始まるのだ。
羽生選手にとってはGPファイナル5連覇、そして66年ぶりの五輪2連覇のかかったシーズンとなる。
「10月16日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)のインタビューで『圧倒的に勝ちたい』と言っていました。圧倒的にというのは、出場選手全員がノーミスのなか、自分もノーミスで圧勝するという形が理想なのだそうです。そうでないと、スポーツしている人間として納得できない、とも。2位の選手がノーミスで加算されていたら負けていたなどと言われるのはもちろん、ソチ五輪でも満足のいく演技でないなかでの金メダルでしたので、圧倒的な勝利で文句なくナンバーワンだと世界に見せつけたい思いがあるんでしょう」(スポーツライター)
15年のGPファイナルでの優勝が自身の理想に近く、ほぼ全員がノーミスのなかでの勝利だったという。五輪という最高の舞台を前に、冷静に「圧勝」を目標に掲げる羽生選手は自信に満ちあふれている。
(芝公子)