吉本興業の創業者・吉本せいの生涯をドラマ化したNHK連続テレビ小説「わろてんか」。寄席のオープンを目指して物語は急展開しているが、そんな中で注目を集めているのが主人公てん(葵わかな)の恋敵役を演じている広瀬アリスである。
「広瀬が演じるリリコは、松坂桃李演じる藤吉に幼いころから想いを寄せる旅芸人一座の女芸人。てんと藤吉が夫婦の誓いを立てた後も藤吉に対する想いを捨て切れず、何かと2人にちょっかいを出す彼女のキャラが、応援したくなると人気を呼んでいます」(女性誌記者)
ドラマでは、ド派手な和服の衣装に濃い目のメイク。妙になまめかしい関西弁で、想い人を奪ったてんをどやしつける様子は、どこからみても“あばずれ”にしか見えない。
しかし広瀬の姿に視聴者は「リリコ様かっこいい!」「リリコ、ハマリ役じゃないの!?」「藤吉をめぐる女の戦い、私はリリコ推しです」と、ツイッター上でもちょっとした“リリコフィーバー”が起きつつあるのだ。
「妹・すずの活躍に押され、今まであまり話題になりませんでしたが、アリスは若干22歳ながら、モデル業をやりながら映画やドラマの世界で10年近くのキャリアを積んでいます。朝ドラ『わろてんか』に出演することによって、知名度も一気に上がりました。今まで可憐なヒロイン役を演じることが多かったのが、今回は一転、主人公の恋敵役。悪女を演じることで演技の幅も一気に広がりました」(エンタメ誌ライター)
先にブレイクした妹・すずとの関係も、これで少し変わると指摘する声もある。
「姉妹揃ってミスセブンティーン出身で、CMでも共演している2人。キャラがカブるため、どうしても割を食ってきました。これからは、妹にはない魅力を武器に“魔性の女”などにも挑戦してほしいですね」(前出・エンタメ誌ライター)
現在公開中の映画「氷菓」では、人気俳優・山崎賢人とW主演。来年1月公開予定の映画「巫女っちゃけん。」で主役の巫女を演じることも決まっている。来年は妹・すずの牙城も脅かしそうだ。
(窪田史郎)