今年の「NHK紅白歌合戦」の総合司会に、お笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの内村光良が抜擢された。総合司会を同局のアナウンサー以外のタレントが務めるのは、1983年のタモリ、2005年のみのもんた(山根基世アナとの共同司会)以来。紅組司会は、昨年に続き女優の有村架純。白組司会は、嵐の二宮和也に決定した。
内村にとって紅白は、98年に音楽ユニット・ポケットビスケッツのメンバーとして出場して以来の出演となる。
この報にネット民は「ウッチャン良いじゃん」「ウッチャンはLIFEやってるから選ばれたんだろーね」など歓迎ムードのある一方、「なんでウッチャンなの? 総合司会はNHKの局アナでいいよ」「なんでウッチャン? NHKには優秀なアナウンサーいっぱいいるじゃない。訳がわからん!」など、賛否が分かれた。
芸能ジャーナリストは、内村の起用理由をこう見立てる。
「基本的にNHKは、局への出演の多さ、いわゆる貢献度が重視されます。内村がNHKに出演しているのは、12年から続いている『LIFE!~人生に捧げるコント~』のみ。ですが、『LIFE~』は紅白視聴につながる中高年女性の支持が高く、内村は幅広い知名度があり老若男女から好感度が高い。それが、ジャニーズ枠と揶揄される白組司会の二宮や、2年続投となる有村の緩衝材的存在になればと考えたのではないか。『イッテQ!』や『スクール革命!』などでの実績も加味されていると思います」
バラエティ番組の司会者としては高評価の内村だが、歌番組の司会は皆無に等しい。時間配分の難しい生放送の紅白を、どこまで仕切れるか楽しみにしたい。