コメンテーターとして注目されている落語家の立川志らくが、日馬富士暴行事件に関する日本相撲協会の発表に物申した。
12月1日放送の「ひるおび!」(TBS系)で、この話題が取り上げられ、前日に行われた相撲協会の高野利雄危機管理委員長の中間報告の様子が流れた。
その後、コメントを求められた志らくは「加害者が擁護されて、被害者が攻撃されるのはおかしい」と苦言。怒りが収まらないのか、語気は徐々に強くなり「(日馬富士は)加害者なのに、功績を称えたり、功労金ももらえるし、引退相撲も……。どうして、加害者なのにこんなに擁護されるんだ」と憤った。
引退した日馬富士には、一般男性への暴行事件で引退した朝青龍に支払われた特別功労金1億2000万円に準ずる金額が支払われるといわれている。また、一般企業の退職金に当たる養老金と勤続加算金があり、養老金は十両以上が対象で横綱は1500万円。勤続加算金は十両以上の力士が各地位での場所数に決まった金額をかけ、横綱は1場所50万円。また現役時代に獲得した懸賞金のうち、手取り(3万円)とは別に積み立て分が支給される。
さらに、関取を30場所以上務めた力士に資格がある引退相撲は、日馬富士も可能。土俵上での断髪式に加え、横綱は最後の土俵入りを行える。朝青龍は2010年10月に行った。
朝青龍の前例で言えば、事件の責任をとって引退したことが処分であり、後はチャラになる。
日馬富士は、貴ノ岩への暴行理由について「礼儀を教えようとしたがいきすぎた」と釈明したが、被害当事者である貴ノ岩への謝罪は最後までなかった。角界の暴力容認とも思える姿勢は、いつまで続くのだろうか?