ホルモンバランスが崩れると不調が起こる、とはよく耳にすることです。でも、ホルモンバランスとは、そもそもどんなものなのでしょうか?
女性ホルモンは、エストロゲンとプロゲステロンという、2種類のホルモンから成り立っていることはご存知のことでしょう。女性の体は2つのホルモンの分泌量が変化することで、卵胞期、排卵期、黄体期、月経という4段階の周期をつくります。例えば、排卵期前にエストロゲンの分泌が増え、排卵期後から黄体期にかけては、エストロゲンの分泌が減り、プロゲステロンの分泌がゆるやかに増えていくといった具合です。いわば、この2つのホルモンがバランスをつくることで、女性の体は保たれているともいえるのです。でも、いろいろな要因で、通常とは違うホルモンバランスになることがあります。それがホルモンバランスが崩れたときで、いろいろな不調につながるという訳なのです。
「PHPくらしラクーる10月増刊 本当はカラダに悪い100のこと」(PHP研究所刊)によると、2つのホルモンバランスが崩れると、めまいやイライラ、むくみ、生理不順、肌荒れ、冷えなどのさまざまな症状が起こってくるのだそうです。また、45~55歳頃の閉経の時期が近づくと、卵巣機能が低下して、脳からの指令に卵巣が応えられなくなり、ホルモンバランスが崩れるともいいます。
ホルモンバランスを整えるためには、防寒や筋トレで冷え対策、毎日同じ時間に起きる、朝食を食べる、夏でも湯船につかる、ウォーキングやダンスなどのリズム運動で幸福ホルモンのセロトニンを増やす、などの方法があります。ホルモンバランスによる不調の症状に心当たりがあるのなら、一度生活習慣を見直して、対策をするのがよさそうです。