ここ数年“ドラマ不況”が叫ばれ、期待外れの作品が多いと囁かれている中、今年はそんな傾向を払拭するような話題作が次々に登場。「ドクターX」(テレビ朝日系)、「陸王」(TBS系)、「コード・ブルー」(フジテレビ系)、「奥様は、取り扱い注意」(日本テレビ系)など、近年にない当たり年となった。
「竹内涼真や新田真剣佑など、ジャニーズ以外のイケメンが新たに台頭。さらに高橋一生、窪田正孝ら演技派もブレイクして、イケメン同士の共演にも注目が集まりました。視聴率は振るいませんでしたが、『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(フジテレビ系)では、たびたび高橋一生の艶シーンが顔を出すなど、イケメンの見せ場を積極的に作るSNS時代ならではの細かい演出もありました」(テレビ誌ライター)
そんな中、1年の締めくくりとして「2017年最も胸キュンしたドラマ」アンケートが、恋活アプリ「タップル誕生」の利用者を対象に行われた。そこで栄えある第1位に選ばれたのが、高畑充希と竹内涼真が共演した「過保護のカホコ」(日本テレビ系)だ。
「同ドラマは、“お姫様だっこ”や“俺にはお前が必要だ”といった直球の口説き文句、本気の男泣きなど、女子なら誰もが憧れるシチュエーションがふんだんに盛り込まれ、彼氏が欲しい女子からも支持を集めたようです。『ひよっこ』(NHK)、『陸王』(TBS系)でも話題を呼び、『2017 ブレイク俳優ランキング』の1位に輝き、“国民の彼氏”と呼ばれる竹内の起用も大きかったですね」(女性誌記者)
特に最終回は、箱入り娘の加穂子と苦学生の麦野が様々な障害を乗り越え結ばれる感動的なフィナーレ。アクシデントだらけの結婚式シーンでは多くの視聴者が涙し、最終話視聴率は14.0%をマークした。さらに、ロケ地を巡る聖地巡礼も、今だに大人気。Twitterでは「過保護のカホコのロケ地巡りで横浜に来ました」「2人で出かけるなら:カホコの聖地巡り」といった書き込みが後を絶たない。年が明けても“カホコ現象”はまだまだ続きそうだ。
(窪田史郎)