みなさんは、自分の健康リスクについて、どんな不安があるでしょうか。とくに、40代の女性が気にしておきたいのが、閉経時期になりやすいといわれる糖尿病です。厚生労働省の「平成28年国民健康・栄養調査」の結果によると、「糖尿病が強く疑われる者」の女性の20代は1.2%、30代は0.7%、40代は1.8%なのにもかかわらず、50代になると急に増えて6.1%になっています。これには、女性ホルモンの減少に原因があるといわれています。
また、杏林予防医学研究所所長である山田豊文さんの著書「『食』を変えれば人生が変わる 病気にならない体を手に入れる食の改善法」(河出書房新社刊)によると、女性ホルモンの分泌が減少すると、骨粗しょう症や自律神経失調症も起こりやすいといいます。いま40代の女性は、閉経時期に向けて、今からいろいろと準備しておきたいものです。
ちなみに、慶應義塾大学保健管理センターの横山裕一准教授によると、女性ホルモンが分泌されているときは、内臓脂肪はたまりにくく、閉経後は内臓脂肪が蓄積され、脂肪肝になりやすくなるそうです。体型への影響が気になる人は、よく覚えておきたいものですね。歩く回数や距離を増やして運動量をアップする、しっかり睡眠をとるなどして、閉経前対策を実施しましょう。