まもなく始まる平昌五輪。注目は男女ともメダルの期待がかかるフィギュアスケートだ。
今大会、フィギュアスケートの開始時間は朝10時。放映権を持つ米NBCの影響が強く、アメリカでも人気のフィギュアスケートはアメリカ時間で夜のゴールデンタイムに放送されることになるのだ。期待はもちろん、男子シングルに出場する米国のネイサン・チェンということだろう。
しかし、大変なのは通常とは違う調整を余儀なくされる選手たちだ。
「体内時計を早めるためには光と食事=血糖値が大切で、そのため平昌では就寝と起床、食事のタイミングを全て3時間ずつ前倒しにするそうです。就寝時に空腹で眠り、朝しっかり朝食を取ることで、体が目覚めるのです。昨年の四大陸選手権では五輪の開始時間を想定して、男子FSは午後3時に終わる時間帯で行なわれたそうで、その時の宇野昌磨選手はいつもより早寝早起きを心がけて対応していました。しかし、元来早起きは苦手なようで、早い選手は午前3時頃に起床するところ、あくまでマイペースで調整するとコメントしています」(スポーツライター)
海外遠征の多い選手にしてみれば、時差の調節と捉えれば珍しくないことかもしれないが、とはいえ早朝の活動開始は慣れるまで多少の時間が必要だろう。
日本と距離が近く時差もなく、日本に有利な点も多分にあると思われがちだが、こうなってしまえば条件は同じ。綿密なスケジュール管理で、ぜひとも納得の滑りを見せていただきたい。
(芝公子)