2月9日に放送された「モーニングショー」(テレビ朝日系)で、MCのフリーアナウンサー・羽鳥慎一が、コメンテーターの暴言を未然に防ぐ危機管理能力の高さを見せつけた。
番組では平昌オリンピックに向けて派遣された北朝鮮の“美女楽団”と“美女応援団”を特集。最初に紹介された美女楽団は、三池淵(サムジヨン)楽団と牡丹峰(モランボン)楽団から選抜された三池淵管弦楽団のこと。同楽団は8日、平昌五輪のスケート競技場がある江陵(カンヌン)市で公演し、その模様の一部も放送で流れた。
美女応援団は、総勢229名。8日に行われた北朝鮮選手の入村式では、そのうち約80名からなるマーチングバンドが参加。韓国の報道によると、このマーチングバンドは日本の警察庁に当たる人民保安省のメンバーから構成されているとのこと。番組では“美女警察官”と称して紹介された。
ここで口を挟んできたのが、テレビ朝日職員でコメンテーターの玉川徹氏。玉川氏は「最初の、平壌(ピョンヤン)からやってきた人たちのほうが、きれ……」と言いかけたところで、羽鳥が素早く対応。「やめてください。なんですか。やめてください」と、玉川氏の言動を強力に制止。玉川氏が「あ、そうですか。はい、わかりました」と引き下がった後も、「やめてください。もうわかりましたよ、だいたい」とダメ押しも忘れない。視聴者からは「羽鳥、よくぞ暴走を止めた!」との声もあった。
「十中八九、玉川は番組で最初に紹介した“美女楽団のほうがきれい”と言おうとしたのでしょう。朝の番組は主婦層の視聴者が多く、そこで女性の容姿を論ずるのはリスクが大きいですからね。しかも美女楽団と美女応援団を比較して、どっちがきれいかなど、レベルが低すぎます。ハラスメントと取られても仕方がありません」(週刊誌記者)
2017年2月9日に放送された同番組でも、玉川氏はコンビニの万引き防止対策として防犯ゲートを提案し、“イメージがよくない”などと反論された後、「もう万引きはコストだって考えるしかないな、じゃあ!」と吐き捨て、物議を醸したこともあった。
「玉川は高圧的な態度に見えるうえ、失言や暴言、迷言も少なくありません。それが番組を面白くしているところもありますが、一方で命取りにもなりかねない」(前出・週刊誌記者)
今後も、羽鳥が玉川氏のお目付役となりそうだ。
(石田英明)