平昌五輪のフィギュアスケートで金メダルを獲得した羽生結弦選手。その感動は日本にとどまらず、世界各国のメディアからも大絶賛の言葉がわき上がった。五輪の男子フィギュアで66年ぶりの連覇という偉業に、早くも国民栄誉賞の声も出始めているという。
「2月19日の時点では、菅義偉官房長官は『検討するかどうかも決めていない』としていますが、同日放送のバラエティ番組『バイキング』(フジテレビ系)では、元宮崎県知事の東国原英夫がその可能性を示唆。MCの坂上忍も『間違いない』と太鼓判を押しました。五輪の金メダリストに国民栄誉賞の受賞者が多いのは確かですが、実は冬季五輪からはまだ1人も選ばれていません。五輪で連覇したこと、それが66年ぶりの快挙であることなどの点は、これまでの受賞者と比べても遜色はありません」(芸能ライター)
しかし、ネット上には羽生選手の実績とは別の観点で否定的な意見も見受けられる。
「国民栄誉賞が取り沙汰されるたびに、選考基準が曖昧であることが指摘されています。五輪3連覇を果たした柔道の野村忠宏は選ばれていませんからね。一方でプロ野球の松井秀喜が受賞したことについては疑問の声があがっていました。時の政権によって政治利用されているという見方もあります。永世七冠を達成した将棋の羽生善治と2度の七冠独占を達成した囲碁の井山裕太のW受賞により、安倍内閣は最も多く国民栄誉賞を与えたことになります。さらに羽生選手に授与するとなると『人気取り狙いの乱発』との批判が出るかもしれませんね」(週刊誌記者)
羽生選手の実績に否定の余地がないだけに、受賞となったあかつきには心から祝福したいものだが。