日本選手が夢のワンツーフィニッシュ! 2月17日の平昌冬季五輪にて、フィギュアスケート男子シングルで羽生結弦選手が2大会連続の金メダル、そして宇野昌磨選手が初出場にして銀メダルに輝いた。
その素晴らしい結果の一方で、羽生選手が宇野選手に対してリンク外で見せた配慮に「金メダリストなのに少しも偉ぶっていない!」と、感動の声が飛んでいるという。15日の公式練習に登場した羽生が見せた配慮について、スポーツライターが指摘する。
「練習後の宇野選手が取材エリアでメディアからのインタビューを受けているとき、先に取材を終えた羽生選手がその場に差し掛かったのですが、ここで羽生選手はひざまずくようにして宇野選手の背後に回りこみ、まるでハイハイするようによつんばいになって通り抜けたのです。こうして宇野選手を映しているカメラに見切れることもなく、宇野選手のインタビューを邪魔しないという気遣いを見せました」
そんな羽生選手の心遣いは、取材中の宇野選手を横方向からとらえたカメラにバッチリと映し出されていた。その画像がネット上で拡散されると、ファンの間には「これぞ神対応だ!」と感動の輪が広がったのである。
「実はこの時、反対方向から宇野の横顔を捉えたカメラには、背景に映りこむ人物がバッチリ写っていました。それは現地で取材を続ける松岡修造で、けっこう離れた場所にいたにも関わらず存在感はバッチリ。ただ目立った松岡に批判が寄せられたわけではなく、『存在を隠しきれない松岡』として面白がられていたのです」(前出・スポーツライター)
王者とは思えない気遣いを見せた羽生選手。そしてかつて日本テニス界の頂点に立ったエースならではの存在感を示した松岡。日本のスポーツ界をリードする2人の振る舞いも、ある意味で金メダル級だったのではないだろうか。
(白根麻子)