66年ぶりの五輪フィギュアスケート男子シングル連覇を達成した羽生結弦選手。その偉業は日本中を感動の渦に巻き込んだのだが、羽生選手が掲げたさらなる目標に、心配の声が上がっているという。
「羽生選手がインタビューで『モチベーションは4回転アクセルだけ』と答えたのです。羽生選手は、4回転アクセルが子供の頃からの夢だと話していました。実際に、オーサーコーチによると羽生選手はもう4回転アクセルの練習を始めており、ハーネスをつけてですが何回か成功もしているのだとか。しかし、やはり4回転アクセルは危険な技で、今回痛めた足首はもちろん、腰や臀部にまで負担がかかるものだと言います。練習はもちろん、跳べるようになってからもケガの危険と隣り合わせになりますから、指導する側にとってもファンにとっても悩ましい技といえるでしょう」(スポーツライター)
羽生選手がGPシリーズNHK杯の練習で負ったケガも、新技・4回転ルッツを跳んで着氷した時のものだった。常に高みを目指す羽生選手が現役を続ける限り、ケガの危険性は避けられないということだ。それによってこれまで見たことのない異次元の演技を見せてもらえるのだとすれば、“心配半分、喜び半分”の悩みを抱えながら見守ってゆくしかないのだろう。
(芝公子)