2月21日午前3時53分、急性心不全のため亡くなった俳優の大杉漣さん。その日は大杉さんが出演しているドラマ「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」(テレビ東京系)第3話放送日でもあったため、番組最後には大杉さんに対する追悼テロップが流れた。
「多くの人々が『大杉漣』を演じる大杉をテレビで観ながら涙したことでしょう。特にこの日は、ドラマ本編が終わった後の出演者による座談会“バイプレトーク”で、『(ドラマの中で共演者のみんなから)既読スルーされたから(バイプレイヤーズのグループLINEを)退会します』と大杉が笑顔で冗談を言っていたため、『泣ける』との声がネット上に噴出したようです。というのも、大杉が“退会”を口にしていたグループLINEに腹痛を書き込み、その異変に気付いた共演者の松重豊と関係者が大杉を病院に連れて行き、その数時間後に帰らぬ人となってしまったから。さらに番組のエンディングでは、黒いスーツをかっこよく着こなした大杉、松重、遠藤憲一、田口トモロヲ、光石研の5人が海辺の流木に座り、火を囲むシーンが流れるのですが、真ん中に座っているのが大杉なんです。ネット上には『まるで日本の映画界における大杉の同志による弔いのように見えて泣けた』『視聴者という多くの人々が参加できたお別れの会のようだった』といった数多くの声が見受けられますが、その気持ちはよくわかりますね」(テレビ誌ライター)
「バイプレイヤーズ」は、2月28日放送の第4話が7割程度、3月7日放送の第5話(最終回)が3割程度収録済みだという。テレビ東京・小孫茂社長は2月22日の定例会見で、残り2話を放送する方向で調整していると発表。大杉さんをもっと見ていたい人々の気持ちが届くことを祈るばかりだ。