「王子様」と言われるのも納得の行動だった。
平昌冬季五輪のフィギュアスケートで2大会連続の金メダルに輝いた羽生結弦選手が、今大会で銀メダルを獲得した宇野昌磨選手と共に、エキシビジョン練習に参加。その際、羽生選手が見せた、宇野選手に対する心遣いに「優しすぎる」「泣けてくる」と感動の声が集まっている。
「子供の頃から共に練習してきた兄弟のような関係なので、羽生選手が宇野選手のほおをツネったりする“じゃれ合い”は有名ですが、宇野選手は『休みの日はずっとゲームしている』というタイプなだけに、羽生選手のように他の選手と親密にコミュニケーションを取るのが苦手のようです。エキシビジョンでも、演技を終えて選手たちがハイタッチをする中、宇野選手が上手く輪に入れずにいるシーンがありました」(スポーツライター)
そんな“引っ込み思案な弟”を“優しき兄”が導く。
「参加選手たちが肩を組んで横並びになっているところで、端っこに立ち尽くしている宇野選手を見つけると、背後から滑り寄り、宇野選手の手を取って隣の選手の肩に掛けてあげたのです。ウジウジして輪に入れない弟の背中をポンと押して上げるような羽生選手の行動に、ネット上にも賛辞がプーさんのぬいぐるみを投げ入れるかのように飛び交っています」(前出・スポーツライター)
公式練習直後の宇野選手のインタビューでは、画面に見切れないようによつんばいになって通路を通り抜けたというエピソードが称賛されたが、羽生選手の一挙手一投足は、競技以外のところでも国民を元気にしてくれる要素があるようだ。