平昌五輪の羽生結弦選手、宇野昌磨選手の活躍が大きな話題となったフィギュアスケート。しかし、厳しい闘いの末、惜しくも五輪の切符を手にできなかった女子選手たちも健闘しているのだ。
「平昌五輪で女子のフリーが盛り上がっている頃、オランダのハーグでチャレンジカップが開催されました。2月22日から25日の開催でしたが、日本からシングルの女子代表として樋口新葉、本郷理華、本田真凜の3選手が出場し、1位から3位まで表彰台を独占したのです」(スポーツライター)
全日本選手権では4位。坂本花織選手とギリギリまで平昌五輪出場を争った樋口選手。そして同じく全日本で6位と7位だった本郷選手と本田選手。五輪に出場できなかった悔しさを晴らすべく大奮闘した快挙と言えるだろう。しかし、五輪選手の凱旋で沸き返る日本では注目してもらえないのは明らかだ。
「表彰台独占は立派ですが、チャレンジカップはグランプリシリーズより格下の大会で若手も多く出場しており、他の参加選手を見ると表彰台を独占して当然。注目されなくても仕方ないでしょう」(前出・スポーツライター)
平昌五輪が閉幕し、代表選手が次々と帰国。彼らの華やかなニュースに隠れ、3人の頑張りはなかなか取り上げてもらえないかもしれない。しかし、格下の大会とはいえ表彰台は表彰台。樋口選手には世界選手権に、本郷選手と本田選手には来シーズンにつなげるいい経験としてほしい。
(芝公子)