冬の五輪史上、日本が過去最多のメダルを獲得した平昌五輪。とりわけカーリング女子は、試合での前向きな姿勢や屈託ない笑顔、そして初めて銅メダルに輝いたことで、大きな話題を呼んだ。
「マイナースポーツだったカーリングに銅メダルという快挙で光を当てた選手たちは立派です。終始、落ち着いて格上のチームを攻めていく姿は本当に素晴らしかった。でも、一つだけ気になったところがあります。“もぐもぐタイム”で注目を集めた、あの時に食べていたイチゴです。記者会見で、セカンドの鈴木夕湖選手が『韓国のイチゴはおいしかった』と話していましたが、じつは韓国のイチゴは、全栽培面積の9割以上が日本のブランドいちごの品種で、栃木県が開発した『とちおとめ』、個人が開発した『レッドパール』『章姫』を無断で交配して作られたものなんです。韓国はこのイチゴを周辺諸国に輸出しており、農水省の試算によると、これによる販売機会の損失額は5年間で220億円にものぼるのだそうです」(週刊誌記者)
日本の選手が「美味しい」と太鼓判を押したイチゴは、日本の品種のパクリだったというわけだ。品種を開発した日本の農家の人たちがこの記者会見を見ていたら、さぞ複雑な思いをしたことだろう。もちろん、このことで選手たちにとやかく言うのはお門違いだが、せめてこれを機に「おいしい」韓国のイチゴの起源が不当に日本から持ち出されたものであることを、日本の人が知るきっかけになればいいのだが。
(伊藤その子)