フジテレビの月9ドラマがとことんまで落ち込んでいる。現在放送中の「海月姫」は2月26日の第7話で4.9%に沈没。5%の防御線を死守することができず、前期の「民衆の敵」が記録した月9史上のワースト記録である4.6%に肉薄してしまった。
そんな瀕死状態にある月9の救世主として期待されているのが、4月にスタートする「コンフィデンスマンJP」に主演する長澤まさみだ。07年の月9ドラマ「プロポーズ大作戦」では平均17.3%の高視聴率をマークしており、今作でも2桁の大台はもちろん、15%以上を期待されているという。だがそんな同作にも、大きな懸念材料があるという。
「この『コンフィデンスマンJP』は11月から撮影が始まっており、放送開始前に撮り終える予定なのだとか。最近はこのパターンも珍しくないのですが、撮り直しや急なストーリー変更に対応できないというデメリットもある。しかも今作は長澤と東出昌大、小日向文世の3人が詐欺師を演じることから、何らかの事件を取り扱う場面も多いはず。そのためドラマ放送中に世間で関連の事件が発生した場合、社会的影響を考慮して放送延期や休止になる可能性もゼロではないのです」(テレビ誌ライター)
じつは、現実の事件の影響を受けたテレビドラマの例は珍しくない。13年4月に放送されたスペシャルドラマ「リバース~警視庁捜査一課チームZ~」(日本テレビ系)は1月に放送される予定だったが、その時期に発生した人質事件との類似性を鑑みて3カ月間の延期となった。また木村拓哉主演の「ギフト」(フジテレビ系)では作中にバタフライナイフが登場するが、翌年に同ナイフを用いた殺人事件が発生したことから、現在でも再放送ができないと言われている。
「取り越し苦労かもしれませんが、現在の月9ドラマは『呪われている』と言われるほどに悲運続きですからね。過剰に心配されるのもやむを得ないでしょう。もちろん視聴者は、長澤に大ヒットを期待していることは間違いありません」(前出・テレビ誌ライター)
新ドラマの関係者は放送開始前に厄払いしてみてはいかがだろうか。
(白根麻子)