平昌五輪のフィギュアスケート女子シングルで、宮原知子選手は惜しくも表彰台には届かなかったものの、完璧な演技で堂々の4位入賞となった。宮原選手が大舞台で納得の演技ができたその陰には、元フィギュア選手である高橋大輔の功労があったという。
「女子シングル終了後にメディアに登場した宮原知子選手と濱田美栄コーチが、同席していた高橋にお礼を言ったことで判明したのですが、高橋と長光歌子コーチに助けられたことがあったそうです」(スポーツライター)
長光コーチといえば、高橋を幼い頃から見出し、育て上げた元コーチだ。
「先シーズン後半から股関節の故障で休み、今シーズンから復帰した宮原選手のために、たびたびトレーニングやメンタルなどについてサポートをしてきたと言います。濱田コーチは長光コーチから『大ちゃんもケガから復帰したばかりの時にはまるで徘徊しているだけのようだったけど、絶対大丈夫だから慌てないで、ゆっくり滑り始めれば大丈夫』『大きなケガから復帰する時には焦らないで』とたびたび励まされ、不安も焦る気持ちもあるなかで『本当に心強かった』『あきらめずに頑張ろうと思えた』と、何度もお礼を言っていました」(前出・スポーツライター)
濱田コーチは11月の段階で、宮原選手に平昌五輪をあきらめて北京五輪を目指してもいいのではないかと言ったこともあったと伝えられている。そんな弱気になった濱田コーチを励まし、支えてくれたのが高橋と長光コーチだったというわけだ。
4位入賞で見せた宮原選手の笑顔は、きっと2人の心にも届いたに違いない。
(芝公子)