日本人選手の大健闘が際立った平昌五輪。過去最高のメダル獲得数13個を記録したが、そこにはたゆまぬ努力を続けた選手の陰で、彼らを支えた多くの人たちの尽力があったことも忘れてはならない。
「平昌五輪では、平昌と江陵の2つの選手村がありましたが、実はそのどちらの選手村でも用意されたベッドが硬かったというんです。先乗りした日本オリンピック委員会のスタッフがその点に気づいて選手団に報告。その結果、浅田真央のCMで知られるエアウィーヴ社が急遽、選手の体重や体形に合わせた200人分のマットレスを提供したのだそうです。スピードスケートの小平奈緒選手はベッドの上に2枚敷き、腰痛予防に役立てたのだとか」(スポーツライター)
選手村全てのベッドが硬かったようで、スイスのアイスホッケー代表チームからも同社に提供の依頼があったという。平昌五輪が、エアウィーヴのさらなる販路拡大に一役買ったことになるのかもしれない。
「エアウィーヴのマットレスは、すでに世界の選手たちに支持されています。リオ五輪の時は、強盗被害を受けたと嘘をついた競泳のライアン・ロクテ選手とスポンサー契約をしていたため、五輪期間中のイベントの中止を余儀なくされ、五輪後にはニューヨークの旗艦店を閉鎖するなど不遇な目に遭いました。しかしその後、その時のリスク対応がよかったことがアメリカで評価され、売り上げがアップしたと聞きます。平昌五輪のマットレスの件でも、改めてその品質を多くの選手に知ってもらえたのではないでしょうか」(前出・スポーツライター)
選手村の硬いベッドはさぞかし不評だったのではないかと思いきや、ベッドにかかっていた平昌五輪のデザイン布団はお持ち帰り可能で、お持ち帰り用のバッグも用意されていてことから、じつは大好評だったのだそうだ。
(芝公子)