嵐の松本潤主演ドラマ「99.9─刑事専門弁護士─ SEASON II」(TBS系)の最終話2時間スペシャルが3月18日放送され、21.0%の高視聴率をマーク。これで、全話の平均視聴率は17.3%となり今期民放ドラマトップを獲得した。
様々な映像メディアが台頭し、テレビ離れが叫ばれている昨今、1話でも20%を超える番組は少ない。記憶に新しいところでは「半沢直樹」「逃げるは恥だが役に立つ」「陸王」(TBS系)、「ガリレオ」「HERO」(フジテレビ系)、「ドクターX~外科医・大門未知子~」「相棒」(テレビ朝日系)などだ。
これら人気ドラマの3作品に出演しているのが、岸部一徳だ。「相棒」では、主演の水谷豊演じる杉下右京との絶妙な間合いが話題になった小野田公顕警察庁長官官房室長役。「ドクターX」では、米倉涼子演じる主人公・大門未知子の指南役でありマネジャーでもある神原晶役。「99.9」では、松本潤演じる主人公・深山大翔が働く法律事務所の所長・斑目春彦を演じた。
今や、人気ドラマや映画に欠かせない名バイプレーヤーとして、オファーが後を絶たない。
「1971年にザ・タイガースが解散し、75年に役者として本格デビューした岸部ですが、当初の評判は芳しいものではありませんでした。ですが、90年に小栗康平監督の『死の棘』で主演の松坂慶子の夫を演じ、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。この時、岸部は41歳ですから、遅咲きの俳優といえます。その後、大林宣彦、市川崑、北野武ら日本を代表する映画監督作品の常連となりました。今では業界内で“陰の視聴率請負人”と言われるほどの存在感を放っています」(芸能ジャーナリスト)
3月10日から公開されている吉永小百合主演映画「北の桜守」にも出演している。