3月に入り、江戸篇がスタートしたNHK大河ドラマ「西郷どん」で話題を呼んでいるのが、13代将軍・徳川家定を演じているお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹。
「又吉演じる将軍・家定は、“ボケた発言や奇行のある愚鈍な殿”しかも“子宝も望めない”と言い伝えられている役柄。2008年の大河ドラマ『篤姫』では、堺雅人が演じて話題となりました。又吉演じる家定も、〈又吉=家定のキャスティングは本当に絶妙〉〈うつけ。バカ殿。この又吉かわい過ぎんか〉と評判も上々。中には〈又吉さんの棒読み家定は演技なのか素なのか〉というコメントまで飛び交っています。大河ドラマ初出演、本格的な演技経験のない又吉ですが、高い評価に本人が一番驚いているのではないでしょうか」(テレビ誌記者)
初めての大河ドラマだけに、現場はハプニングの連続のようだ。
「本読みの際にラフな恰好のまま行ったら、本番の歩き方や作法が出来るように全員和服を着ていて、本人もかなり焦っていました。そんな又吉の緊張をほぐそうとスタッフが、本番では映らない人形に相方・綾部祐二の写真を張り驚かせるサプライズも。さらに島津斉彬役を演じるハリウッド俳優・渡辺謙さんからは“綾部くん大丈夫?”と、渡米中の相方を案ずる声を掛けられるなど、初めての大河出演にかなり戸惑っていたようです」(前出・テレビ誌記者)
大河ドラマで“俳優デビュー”を飾った又吉だが、もう1つの顔・作家業に関しても新境地を開拓しているようだ。
「又吉がNEWSの加藤シゲアキと2015年から不定期にMCを務めるバラエティ番組『タイプライターズ~物書きの世界~』(フジテレビ系)が、4月から地上波とBSフジを横断してレギュラー化することが決まりました。この番組は、今が旬の作家をゲストに招き、作家の頭の中を分かりやすく覗き見していく新しいタイプのバラエティ番組。この番組がきっかけで、作家としてのステイタスもグンと上がっていくのでは…。コンビの活動休止は、又吉にとって確実に追い風になっていると言えるでしょう」(エンタメ誌ライター)
この活躍を、ニューヨークで指をくわえてみている綾部の心境はいかに…。
(窪田史朗)